赤外ラマン顕微鏡を用いた紫外線硬化樹脂の評価

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ユーザーベネフィット

- 赤外スペクトルとラマンスペクトルの相補的な情報を活用することで、紫外線硬化樹脂の分子構造変化を多角的に解析できます。 - 赤外スペクトルとラマンスペクトルから紫外線硬化樹脂の硬化率を取得できます。 - ラマン顕微鏡を用いることで、透明なガラスやプラスチック内部の硬化不良を確認できます。

はじめに

紫外線硬化樹脂は、特定の波長の紫外線(主に波長250~400 nm)を照射することで、液体から固体へと硬化する特殊な樹脂材料です。その特長として「短時間で硬化する(硬化に必要な時間は数秒から数十秒)」「加熱や乾燥により硬化する樹脂に比べて電力消費が少ない」「硬化時の有害な揮発性物質が少ない」などのメリットがあります。そのため、産業界全般において、欠かせない基礎技術として広く利用されており、代表的な用途として、接着剤・コーティング材・半導体向けフォトレジスト・3D造形材などがあります。 赤外分光分析やラマン分光分析は振動分光法と呼ばれ、分子構造解析が可能です。Application News No. 01-00307-JPでは、1秒間に最大20回の赤外スペクトルを得ることができるラピッドスキャン機能を用いて、紫外線硬化樹脂の硬化反応過程における分子構造の変化を評価しました。今回は、赤外ラマン顕微鏡AIRsightを用いて、紫外線硬化樹脂の赤外およびラマン測定を行いました。赤外ラマン顕微鏡AIRsightは、赤外顕微鏡内部にラマンユニットを組み込んだ新しい顕微鏡です。試料を移動させることなく、同一箇所における赤外スペクトルとラマンスペクトルを取得できるので、紫外線硬化樹脂の硬化反応を多角的に評価できます。また、顕微ラマン分析は透明な樹脂内部を非破壊で分析できるため、樹脂内部の硬化具合の評価や硬化不良の解析などに役立ちます。

2026.06.03

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