Nexera lite inert
EPA Method 326.0に準拠した飲料水中の消毒副生成物の分析
ユーザーベネフィット
- Nexera lite inert システムを用いて約15分で分析可能です。 - 低濃度の消毒副生成物を電気伝導度検出器で再現性良く分析することができます。 - ポストカラム誘導体化法により臭素酸イオンの選択的な検出・定量が可能です。
はじめに
消毒剤は公衆衛生の取り組みに重要であり、飲料水の浄化のために使用されています。しかし、一部の化学消毒剤や消毒プロセスの副生成物の中には有害なものが存在することがあります。例えば、無機オキシハライド消毒副生成物(DBP)である亜塩素酸塩および塩素酸は、二酸化塩素による消毒処理の過程で生成されることが知られています。 また、次亜塩素酸塩処理においても、塩素酸が生成される可能性があります。これらの有害なDBPを適切に管理することが求められます。 多くの国では、環境水および飲料水中のDBPに対して基準値が設けられています。米国においては、Environmental Protection Agency(EPA、アメリカ合衆国環境保護庁)がMethod 326.0(以下EPA Method 326.0)において、イオンクロマトグラフによる飲料水中のDBPの分析法を規定しています。 本アプリケーションでは、Nexera lite inertを用いた飲料水中のDBPの分析例を紹介します。4種類のDBPはShim-pack IC-SA3で分離した後、電気伝導度検出器で検出しました。さらに、臭素酸イオンを電気伝導度検出器で検出した後にポストカラム反応を行い、吸光度検出器で検出することで高感度分析を実現しました。
2025.11.26
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