ALTRACE
- 簡便な前処理で、化粧品原料粉末中の鉛・ヒ素を同時に定量できます。 - X線管球の出力増加、光学設計の最適化により、従来に比べ重元素の感度が向上しました。 - 最大48試料の連続分析が可能であるため、分析スループットが向上します。
化粧品原料に含まれる鉛・ヒ素の管理は、人々の健康を守るために重要です。日本国内でも、厚生労働省が発行する『医薬部外品原料規格2021』において、これらの元素は規制対象として定められています。 これらの分析は主に比色法が用いられてきましたが、近年の規制強化などによる微量管理の必要性から、定量化が可能な機器分析法への移行が検討されています。機器分析法の候補には、ICP発光分光分析/質量分析法や蛍光X線分析法などが挙げられます。前者の分析法は高感度である一方で、粉末試料や固体試料は硝酸や塩酸などの酸で溶解する必要があり、分析には高度な技術やノウハウが求められます。対して蛍光X線分析法は試料を溶解せずにそのまま分析できるため、利便性に優れています。 本アプリケーションニュースでは、エネルギー分散型蛍光X線分析装置ALTRACEを用いた2種類の無機酸化物粉末(タルク、酸化チタン)の分析を紹介します。
2025.11.19
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