
GCMS-QP™2050
- GCMS-QP2050でガスサンプルを分析することにより、微量の無機ガス・低級炭化水素ガスを高感度に分析できます。 - GC-MSを使用したガス分析では、定量分析だけでなく、ガスサンプル中の未知成分の定性分析も可能です。 - オートガスインジェクタGI-30を使用することにより、ガスサンプルの自動連続分析が可能になります。分析者の負担を減らすだけでなく、液体試料導入と同等の高い再現性も実現できます。
ガス分析は、資源・エネルギー分野や環境分野など、幅広いフィールドで行われています。主な分析対象は、H2やCO、CO2といった無機ガスや、CH4をはじめとした低級炭化水素ガスといった成分であり、現在、主にGCで分析が行われています。既報のApplication News No. 01-00858 では、Brevis GC-2050に搭載されたTCD およびBIDを使用して、ガスサンプルを分析した例をご紹介しました。 ただし、GCにおいては、定性分析に標準物質が必要であるため、ガスサンプル中の不純物などの未知成分の定性分析は困難です。また、無機ガス分析においては、ピークをカラムで完全に分離することが難しいことがあります。GCにおいては、ピークを完全に分離できない場合、定性・定量が困難になります。 一方、GC-MSを使用したガス分析では、マススペクトルのライブラリ検索を行うことで、標準物質を使用することなく、未知成分を定性することが可能です。またGC-MSでは、マスクロマトグラムを使用して定量するため、ピークが重なった場合でも定量が可能です。 本アプリケーションニュースでは、コンパクト設計ながら高い分析性能を有するGCMS-QP2050を使用して、無機ガスおよび低級炭化水素ガスを高感度に分析しました。また、ガスサンプルの導入には、オートガスインジェクタGI-30を使用しました。GI-30の使用により、ガスサンプルの自動連続分析が可能になりました。加えて、マニュアルでのサンプル導入時と比べて高い再現性を実現しました。
2025.08.27
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