
Nexera lite inert
- 紫外吸光度検出器と蛍光検出器の組合せにより、蛍光標識抗体と未標識抗体を同時にモニタリングしながら分取することが可能です。 - メタルフリーLCにより、高濃度の塩を含む移動相を用いた分析においても安定したデータ採取が可能です。 - カラムにかかる背圧を抑えたシステムを用いることで、タンパク質精製用の中低耐圧カラムも使用できます。
蛍光標識抗体は目的の抗体に蛍光物質を標識して作製され、フローサイトメトリーや免疫蛍光染色などのアッセイで用いられます。抗体に標識する蛍光物質は、FITC、Alexa Fluorなどの低分子蛍光色素と、フィコエリスリン(PE)やアロフィコシアニン(APC)などの蛍光タンパク質に大別されます。後者の蛍光タンパク質は、低分子蛍光色素と比較して蛍光強度が数十倍高いため、抗原(標的分子)が少ない場合でも蛍光シグナルを検出できるメリットがあります。抗体に蛍光物質を標識する際、標識処理後の抗体溶液に未反応の蛍光物質が残存すると、アッセイ時にバックグラウンドの増大につながります。そのため、蛍光標識抗体を精製することで、S/N比の向上が期待できます。本稿では、蛍光タンパク質R-Phycoerythrin(R-PE)を抗体に標識し、蛍光標識された抗体をゲルろ過クロマトグラフィー(GFC)により精製した例を紹介します。
2025.09.02
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