超臨界流体クロマトグラフィーを用いたオリゴ核酸中の脱アミノ体分析

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はじめに

超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)は、移動相に用いる二酸化炭素の極性から高極性化合物であるオリゴ核酸への適用は難しいと考えられてきましたが、先行研究で4-merのDNAが分析可能なことが分かりました。本研究では4-merよりも長いオリゴ核酸への適用可能性を検証しました。またSFCの分離特性を評価するために既存法のイオンペア逆相クロマトグラフィー(IP-RPLC)でも分離が難しい脱アミノ体の分離に応用しました。オリゴ核酸合成後の精製にSFCを応用することを想定し、試料には保護基のジメトキシトリチル (DMTr)基を持つ配列と持たない配列を用いました。 モディファイア組成を検討した結果、オクチルアミンを含むモディファイアを用いることで18-merの修飾オリゴ核酸のピークを検出することができました。脱アミノ体分離を目的に分析条件を検討した結果10-、18-merの目的物質とその脱アミノ体を分離することができました。 本書はJournal of Chromatography Aに掲載された原著論文の内容を元に記載しています。

2025.05.22

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