
TOC-Lシリーズ(燃焼触媒酸化方式)
- 再生土に炭酸塩として固定されたCO2量を簡便に定量できます。 - 1測定6~8分程度で、迅速に測定することができます。 - 無機体炭素(IC)を測定することで、試料中の他の有機物に影響されず、吸収されたCO2量を選択的に評価できます。
地球温暖化の主要な原因である二酸化炭素(CO2)の排出削減は世界的な課題であり、カーボンニュートラルの実現に向けて各業界で様々な取り組みが進められています。その一環として注目されているのが「再生土」です。再生土とは、建設現場で発生する汚泥やコンクリートなどの産業廃棄物を乾燥・粉砕し、必要に応じて他の材料と混ぜて土のような形状に再生したものです。 建設汚泥の処理において、水分を固化するために生石灰(CaO)を加えると、消石灰(Ca(OH)2)が生成されます。消石灰はアルカリ性を示すため、そこにCO2を吸収させる(中性化する)ことで、炭酸カルシウム(CaCO3)として大気中のCO2を固定化することができます。 本稿では、TOC固体試料測定システムを用いて、再生土に吸収・固定されたCO2の量を無機体炭素(IC)測定により評価した事例を紹介します。
2025.05.20
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