
ICPMS-2040/2050
- 土壌汚染対策法で規定された有害元素の土壌溶出量基準に対して、1/100以下の高感度分析が実施できます。 - 土壌溶出液中のマトリクスからの干渉は小さく、多検体の測定でも安定した測定が可能です。 - 独自のミニトーチシステムでアルゴンガスの消費量を抑え、ランニングコストを大幅に削減できます。
土壌が工業活動や廃棄物処理など人為的な活動によって汚染されると、土壌を介した様々な経路から有害物質が人体に取り込まれ、健康に悪影響を及ぼすおそれがあります。日本では土壌汚染対策法によって、土壌の調査方法や適切な管理方法が定められており、健康被害を防止しています。 土壌汚染による健康へのリスクは、土壌に含まれる有害物質が地下水に溶け出し、その有害物質を含んだ地下水を口にすることによるリスク(地下水等から摂取)と、土壌に含まれる有害物質を口や肌などから直接摂取によるリスク(直接摂取)の2つに分けられます。土壌汚染対策法では、地下水等から摂取するリスクに対して土壌溶出量基準が設定され、直接摂取のリスクに対しては土壌含有量基準が設定されています。これらの基準は、2021年4月にCdの基準値が引き下げられたように、今後もその他の環境規制動向に合わせて順次厳しくなることが予想されるため、あらかじめ高感度な分析方法を選択しておくことが重要です。 本アプリケーションでは、現在、土壌分析において最も高感度な元素分析法として採用されているICP-MSを用いて、5種類の土壌試料に対して有害元素の溶出量分析を行った結果をご紹介します。
2025.04.01
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