直接イオン化法DCDIとシングル四重極質量分析計を用いた有機EL材料の合成確認

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ユーザーベネフィット

- 気体、液体、固体いずれの形態の試料でも、前処理なしで分析できます。 - 簡便に超高速液体クロマトグラフ質量分析計への切り替えが可能です。 - LCMS-2050はメンテナンス容易な設計のため、装置のダウンタイムやメンテナンスの労力・時間の削減に貢献します。

はじめに

近年、有機EL材料はスマートフォンやテレビ、PCモニタなどに広く利用されています。これらは、官能基が少なく、多くが多環芳香族に分類されることから、しばしば低極性かつ難溶解性を示し、HPLCでの分析において適切な溶媒を選ぶことが難しい場合があります。 有機EL材料は主に化学合成によって製造されます。合成確認のように測定対象の組成が事前に推測できる場合は、精密質量の測定は必ずしも必要ではありません。シングル四重極質量分析計による分子量確認は、合成の成否を見極めるために用いられる一般的な手法の一つです。 本アプリケーションでは、シングル四重極質量分析計と直接イオン化法アンビエントイオン源DCDI(Dark Current Discharge Ionization source,エーエムアール株式会社)を組み合わせて、粉の状態のまま有機EL材料の分子量確認を行った事例をご紹介します。

2025.03.25

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