LCMS-8060RXを用いた土壌中のPFAS分析における堅牢性評価

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ユーザーベネフィット

- CoreSpray技術の搭載により安定性・頑健性が向上したLCMS RXシリーズは土壌マトリックス中の低濃度PFASを500回連続で測定しても良好な面積値再現性を維持します。 - 土壌マトリックス試料を20回分析ごとに測定したQCサンプルの回収率は全て80 %~120 %と良好な結果を示しました。

はじめに

ペルフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル物質(PFAS) は、汎用性が高く、幅広い用途で使用されていますが、非常に安定で分解しづらい構造のため、環境中に蓄積しやすく、人体への影響が懸念されています。そのため、アメリカ合衆国の環境保護庁(EPA)や欧州化学品庁(ECHA)などで、近年PFASに関する規制を強化するための取り組みが行れています。また、PFASは水や土壌から農畜水産物や飲料水などを介してヒトの体内にも蓄積し、健康に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。そのため、水と比べてマトリックスの複雑な土壌中においてもPFAS成分を高感度かつ安定的に分析する手法が重要になります。 本稿では、土壌マトリックス試料にPFAS30成分を添加して500回連続分析した堅牢性試験結果をご紹介します。LCMS-8060RXを用いることで、土壌マトリックスに添加した低濃度PFASの堅牢性試験において良好な結果を示しました。

2025.03.11

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