ガラスのリングオンリング曲げ試験におけるHPV-X3を用いた破壊観察

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ユーザーベネフィット

- 高速度ビデオカメラHPV-X3は従来機と比較して解像度が3倍向上しており、より高解像度の高速度撮影が可能です。 - 高速度ビデオカメラHPV-X3によりガラスの破壊の起点と亀裂が進展していく様子を観察することが可能です。 - 高速度ビデオカメラHPV-X3により最高20 Mfpsの高速度撮影が可能です。

はじめに

近年のガラスの用途は電子機器や自動車、建築など非常に多岐にわたります。例えばスマートフォンや自動車のフロントガラスでは高い強度が求められるため、強度評価手法として3点曲げおよび4点曲げ試験やリングオンリング曲げ試験が行われています。 3点および4点曲げ試験では、試験片の端面に存在する傷や欠陥が破壊の起点となるため、結果が端面の状態に依存します。一方、リングオンリング曲げ試験は、2軸の4点曲げ試験と考えられ、端部の影響を受けずにガラスの「面内強度」を評価できます。この試験はASTM C1499に規定されており、圧縮側にテープを貼った試験片を試験後に観察し、破壊の起点を観察することで、結果の合否を判断します。したがって、この評価においては、単に試験を行うだけでなく、破壊の起点を確認することも重要であると考えられます。 前報では、高速度ビデオカメラHPV-X2を用いてリングオンリング曲げ試験における強化ガラスの破壊過程を観察しました。今回新たに開発したHPV-X3は、従来機に比べ解像度が3倍向上しており、ガラスの亀裂の様子をより詳細に観察することが可能となりました。

2025.02.18

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