
Brevis™ GC-2050
- リニューアルしたTCDは、安定化までの時間が短く、また高濃度のサンプル濃度範囲に対応できます。 - 島津独自の検出器であるBIDでは、H2を含む主要化合物を一斉に分析でき、また低濃度の成分も検出可能です。 - TCDとBIDの組み合わせにより、広範囲のサンプル濃度に対応できます。 - 新たに登場したオートガスインジェクタGI-30を使用することにより、ガスサンプルを自動で再現性よく分析できます。
GCによるガス分析は、資源・エネルギー分野や環境分野など、幅広いフィールドで行われています。分析対象となる代表的な成分としては、H2やCO、CO2といった無機ガス、およびCH4をはじめとした低級炭化水素ガスが挙げられますが、これらの成分をGCで分析する場合、検出器としてTCDまたはBIDを選択することができます。 TCDとBIDは、いずれもキャリアガス以外の全ての化合物種を検出可能です(BIDではNeを除く)。TCDは、高濃度成分も安定して分析可能であり、また安定化までの時間が短い点を特長とする検出器です。一方BIDは島津独自の検出器であり、TCDでは検出が難しい低濃度成分も検出できるほか、H2を含む様々な化合物を一斉に分析可能です。 本稿では、TCDとBIDを搭載したBrevis GC-2050を使用してガス分析を行いました。また、分析にはオートガスインジェクタGI-30を使用しました。GI-30を使用すると、ガスサンプルのGCへの導入を自動化し、再現性よく連続分析することが可能です。またGI-30は、オートインジェクタAOC-30シリーズ等と併用可能であるため、ガスサンプルと液体サンプルを1台のGCで効率的に分析することができます。本稿では、GI-30使用時の分析フローや再現性についても検証しました。
2025.02.04
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