
i-Series
- 煩雑な誘導体化処理が自動で行えるため、非常に簡便なアミノ酸分析ができます。 - 同一装置で、3種の加水分解(塩酸加水分解、アルカリ加水分解、過ギ酸酸化)を行った試料を分析することができます。 - 同じカラムと反応試薬を用い、移動相のみを変更することで2種類の分析メソッドを使用することができます。
タンパク質やペプチドを構成するアミノ酸を分析する際に、前処理として塩酸による加水分解が一般的です。塩酸加水分解の過程でアスパラギン、グルタミンは、それぞれアスパラギン酸とグルタミン酸に変化します。トリプトファン、含硫アミノ酸のメチオニンやシステイン、シスチンはその過程で破壊されてしまい、正確な定量を行うことはできません。正確な定量を実現するために、トリプトファンの定量では、アルカリ加水分解を行います。メチオニンやシステイン、シスチンに関しては過ギ酸処理によってメチオニンをメチオニンスルホンに、システインとシスチンをシステイン酸に酸化します。その後、塩酸加水分解し、メチオニンスルホンとシステイン酸をそれぞれ定量します。 近年ペットの健康志向が高まる中、アミノ酸等の栄養価を考慮したペットフードが注目されています。 本稿では、一体型高速液体クロマトグラフLC-2050Cを用いたプレカラム誘導体化法を行い、加水分解した犬用ペットフードの分析例をご紹介します。
2025.01.28
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