
MultiNA II MCE-301
- 電気泳動の操作は全自動であるため準備から検出まで大幅に省力化できます。 - サンプルに応じた最適な分離バッファを選択し、内部マーカを一緒に泳動することで高い分析性能と再現性を実現します。 - フィンガープリンティング解析を行うことで、サンプル中の各DNA断片の有無を自動判定できます。
国内で流通している魚介類は、JAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)により品質表示基準制度が定められ、食品の名称や原産地等を正確に表示するよう義務づけられています。なかでも、日本人が多く食するマグロ属魚類は生鮮・加工の状態では外観からの種の判別が困難です。そのため、流通の過程での取り違え、不正表示、偽装が社会的問題として取り上げられており、迅速簡便かつ正確な品種判別技術が求められています。ここでは農林水産消費安全技術センター(FAMIC)で実施されているPCR-RFLP (Polymerase Chain Reaction - Restriction Fragment Length Polymorphism)法を用いた大西洋産クロマグロ(Thunnus thynnus)、ミナミマグロ(T. maccoyii)、メバチマグロαおよび β(T. obsus) 、キハダマグロ (T. albacares)、ビンナガマグロ(T. Alalunga)の魚種判別例をご紹介します。魚種判別に用いるPCR-RFLP産物の分離パターンの検出にはマイクロチップ電気泳動システム MultiNA II MCE-301を使用しました。
2025.01.14
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