電子冷却MCT検出器の微小領域における感度と分析事例のご紹介

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ユーザーベネフィット

- 電子冷却MCT検出器を用いることにより、液体窒素を使わずに最小25 µmまでの微小領域を測定することができます。 - 透過法だけでなく、反射法やATR法も選択できるため、様々な試料形態に対応可能です。 - 25 µm以下の極微小領域の場合、標準検出器(T2SL)を使用することで最小10 µmまで感度よく測定することができます。

はじめに

赤外分光法は、有機化合物や一部無機化合物の定性分析において、非常に有益な分析手法です。特に、分析が困難な微小領域における測定においては、赤外顕微鏡が活躍します。赤外顕微鏡AIMsightおよび赤外ラマン顕微鏡AIRsightの赤外モードは、最小10 µmまでの微小領域まで測定可能なT2SL検出器を標準搭載していますが、使用する際はT2SL検出器を冷却するための液体窒素が必要となります。しかしながら、液体窒素は入手の手間や安全面の問題があり、近年では液体窒素を使わずに微小領域を分析するニーズが高まっています。 そこで今回、新たに液体窒素を使わずに、最小25 µmまでの微小領域を高感度に測定できる電子冷却MCT (TEC MCT)検出器を、オプション検出器としてラインアップしました。本稿では、この新しい検出器と従来検出器との比較、および微小領域における分析事例をご紹介します。

2025.01.06

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