オンカラムTFA誘導体化を用いたフェネチルアミン系薬物の分析

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ユーザーベネフィット

- トリフルオロアセチル(TFA)誘導体化により、マススペクトル情報が乏しいフェネチルアミン系薬物の識別能力が向上します。 - 自動誘導体化により誘導体化にかかる時間を短縮できます。 - 2ステップ注入機能がLabSolutionsTM GCMSの標準機能として搭載され、ソフトウェアアップデートで利用できます。

はじめに

メタンフェタミンやMDMAなどのフェネチルアミン系薬物は、世界中で乱用されるトラディッショナルな違法薬物です。フェネチルアミン系薬物は、アミン骨格を有していることから吸着しやすく、また未変化体での測定はマススペクトル情報が乏しいことから、識別能力向上のために誘導体化処理が行われます。一般的なフェネチルアミン系薬物の分析では、無水トリフルオロアセチル(TFA)による誘導体化が利用されます。しかし、無水トリフルオロアセチル誘導体化法は、誘導体化後に誘導体化試薬を乾固する必要があり、時間がかかります。 本アプリケーションでは、オートインジェクタ AOC-30iと2ステップ注入機能を標準搭載したLabSolutions GCMSを用いて、自動オンカラム誘導体化によるフェネチルアミン系薬物の測定結果を紹介します。カラム内で誘導体化を行うことにより、尿試料を抽出した状態のまま測定することが可能であり、誘導体化にかかる時間を大幅に短縮することができます。

2024.11.26

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