分析法開発支援システム
合成ペプチドの類縁物質試験法開発の効率化
ユーザーベネフィット
-ペプチドおよび関連不純物の最適分離条件探索の一連のワークフローをLabSolutions MDにより効率化できます。 -移動相およびカラム切換バルブを活用することで、複数種の移動相とカラムのスクリーニングを自動化できます。 -ペプチドおよび関連不純物の分子量をシングル四重極質量分析計LCMS-2050により推定し、正確にトラッキング可能です。
はじめに
医薬品としてのペプチドは、その機能を有するために特定のアミノ酸配列をもっており、低分子医薬品と同様に化学合成によって製造が可能です。合成ペプチドの製造プロセスでは、脱保護、活性化、結合といった複数のステップを伴う処理後、固相担体からの最終配列を切断しますが、ペプチド鎖の伸長反応の停止やアミノ酸の欠損などの不純物が含まれる場合があるため、これらの適切な分離が課題となっています。LC分析の場合、移動相およびカラムの選択は、分析種の保持挙動に大きな影響を与えるため、最適な分離を得るためには、複数種類の移動相とカラムに亘って検討することが理想的です。一方で、不純物の分離パターンはペプチドの鎖長や構成アミノ酸、修飾の有無等によって異なるため、対象配列ごとに分離を最適化することが求められますが、これには膨大な時間がかかります。本稿では、分析法開発支援ソフトウェアであるLabSolutionsMDを活用し、鎖長および修飾の異なる合成ペプチドおよび関連不純物に対して、「スクリーニング」および「最適化」の各フェーズにて、最適分離条件探索を効率化した事例についてご紹介します。
2024.10.15
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