LCMS-8050RXを用いた水道水中のハロ酢酸類9成分の定量分析

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ユーザーベネフィット

- 脱塩素処理のみの簡便な前処理で、ハロ酢酸類9成分が1サイクル15分で分析可能です。 - ハロ酢酸類9成分を2 µg/Lで検出することができます。 - 妥当性評価ガイドラインに準拠した良好な再現性・回収率で分析可能です。

はじめに

水道水中のハロ酢酸類は、浄水処理によって生成する消毒副生物です。日本では「水質基準に関する省令」1)の中で水質基準項目としてモノクロロ酢酸(MCAA)、ジクロロ酢酸(DCAA)、トリクロロ酢酸(TCAA)の3項目が設定されています。(基準値 MCAA : 0.02 mg/L 、 DCAA:0.03 mg/L、TCAA:0.03 mg/L)。また、要検討項目としてブロモクロロ酢酸(BCAA)、ブロモジクロロ酢酸(BDCAA)、ジブロモクロロ酢酸(DBCAA)、ブロモ酢酸(MBAA)、ジブロモ酢酸(DBAA)、トリブロモ酢酸(TBAA)の6項目が設定されており、これらは、水質管理上、測定および留意されています。 国外においては、2020年にEUが日本の水質基準項目である3成分にMBAA、DBAAを加えたハロ酢酸5成分を規制対象とする指令を発効しました2)。 ハロ酢酸類の分析には、溶媒抽出ー誘導体化ーガスクロマトグラフー質量分析法や液体クロマトグラフー質量分析法などが用いられます。特に液体クロマトグラフー質量分析法は必要な前処理が脱塩素処理のみであり、効率のよい測定が可能です。 本アプリケーションニュースでは、「水質基準に関する省令の規定に基づき厚生労働大臣が定める方法」3)を参考に、トリプル四重極質量分析計LCMS-8050RXを用いてハロ酢酸類9成分を分析した事例をご紹介します。

2024.08.27

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