ICPE-9820を用いたリチウムイオン二次電池負極材中の元素不純物分析

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ユーザーベネフィット

- リチウムイオン二次電池の負極材中の元素不純物を分析することができます。 - 測定後でも元素・波長を追加でき、負極材に予期せぬ元素不純物が混入していないか確認することができます。 - アルゴンガス消費量の少ないミニトーチで負極材中の元素不純物を分析でき、ランニングコストを抑えることができます。

はじめに

リチウムイオン二次電池(LIB)はモバイル機器や電気自動車、ハイブリッド車など多岐にわたって使用されています。LIBの構成要素の1つである負極は充放電時にLiイオンを蓄積、放出します。LIBの負極材として主にグラファイトベースのものが使用されており、主要な生産国の1つである中国では、GB/T24533-20191)によりLIB負極材料であるグラファイト中の元素不純物をICP発光分析(ICP-AES)で分析することが求められています。 本アプリケーションでは、ICPE-9820を用い、LIB負極材中の元素不純物を分析しました。分析値の妥当性を確認するため、添加回収試験を行いました。また、『全波長データ取得』の機能を利用し、定量分析していない元素についても、不純物として混入していないか確認しました。

2024.07.31

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