トリプル四重極質量分析計を用いた水質基準に基づく陰イオン界面活性剤の分析

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ユーザーベネフィット

-水質基準項目に定められている陰イオン界面活性剤が1サイクル9分で分析可能です。 -水質基準値(0.2 mg/L)の1/50以下の濃度を検出することができます。 -水道水中の陰イオン界面活性剤を妥当性評価ガイドラインを満たす良好な再現性、回収率で分析可能です。

はじめに

陰イオン界面活性剤は、水溶液中でイオン解離しアニオン部分が界面活性を示す物質です。その中でも直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)のうち炭素鎖が10から14のものは、「水質基準に関連する省令」の中で水質基準項目に指定されており1)、基準値として5成分の総和が0.2 mg/L以下と定められています。 LASの測定方法として液体クロマトグラフー質量分析法が追加されたことを受け、アプリケーションニュースNo. 0100519-JPでは、LAS(C10~C14)についてトリプル四重極質量分析計を用いて分析した事例をご紹介しました。本稿では、安定性の高いLCMS-8050RXを用いて、「水質基準に関する省令の規定に基づき厚生労働大臣が定める方法」に従い、水質基準値(0.2mg/L)の1/50以下の濃度検出を可能にした分析事例をご紹介いたします。

2024.09.12

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