トリプル四重極型LC/MS/MSを用いた 水道水中のPFAS40成分の一斉分析

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ユーザーベネフィット

-PFAS40成分を20分で分析でき、感度を損なわずに多成分の一斉分析が可能です。 -PFOA、PFOS、PFHxS、PFNAなどの多くの化合物で0.2 ng/L(検水濃度)まで定量可能です。 -水道水の添加回収試験でも良好な回収率と再現性を示し、安定した精度の高い結果を得ることができます。

はじめに

ペルフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル物質(PFAS) は、汎用性が高く、幅広い用途で使用されていますが、非常に安定で分解しづらい構造のため、環境中に蓄積しやすく、人体への影響が懸念されています。そして、アメリカ合衆国の環境保護庁(EPA)や欧州化学品庁(ECHA)などが、近年PFASに関する規制を強化するための取り組みを行っています。このようにPFAS規制は年々強化されており、規制対象となる化合物も増加し続けています。そのため、多成分のPFASを安定的に一斉分析対応する分析手法が有用です。 本稿では、水道水中のPFAS40成分(表1)をターゲット化合物として、自動前処理後に一斉分析した結果をご紹介します。標準試料の測定と水道水試料の添加回収試験において良好な結果を示しました。

2024.05.28

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