マイクロプラスチック(MPs)分析を 成功させるための包括的なアプローチ

ダウンロード

ユーザーベネフィット

-100 µmより小さなMPsは、iSpectDIA-10により粒子の総数、粒子径分布および形状の迅速な測定が可能です。 -数百µmより大きなMPsは、ベンチトップFTIRシステムによって定性および定量分析が可能です。 -数百µmより小さなMPsは、赤外顕微鏡システムによって定性および定量分析が可能です。

はじめに

一般的にマイクロプラスチック(MPs)の評価では、外観の観察、粒子数と粒子径の計測だけでなく、材質の解析が行われます。 粒子の総数や粒子径分布、形状などの評価については、弊社も規格化のためのデータ取得などに積極的に参画し、2023年にASTM D8489(以下D8489と記載)が発行されました。D8489は 5~100 µmの粒子を対象とし、粒子径、粒子径分布、濃度、および形状の情報を得るための規格です。 一方で、材質の解析の評価については、赤外分光法が有力であり、現在ASTM Internationalによる規格化のための検討 1)を行っております。現在検討中であるASTM WK87463では、水中の20 µm~5 mmの粒子を対象とし、FTIRおよびLDIR(Laser Direct Infrared)でMPsの材質を評価する規格となる見込みです。 今回は、D8489に沿った、ダイナミック粒子画像解析システムであるiSpectDIA-10を使用したMPsの評価と、FTIRによるMPsの材質評価をご紹介します。

2024.05.21