銅合金の定量分析とマッチング機能による品種判別

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ユーザーベネフィット

- EDXRFは、WDXRFより設置面積が小さく、冷却水等の付帯設備も不要です。 - 試料形状の制限が少ないため、手間のかかる前処理を要することなく簡便に分析ができます。 - 標準搭載されているマッチング検索機能を用いることで、試料の品種判別ができます。

はじめに

銅合金は、切削性、耐摩耗性、耐食性の向上などを目的として、銅に亜鉛や鉛、錫などを添加した合金です。組成により、1000~7000番台までの銅合金に分類されます。 エネルギー分散型蛍光X線分析装置(以下EDXRF)は操作性や試料の取り扱いの簡便さから、リサイクル材の受入検査などの用途で広く使用されていますが、金属の製造工程では高精度な波長分散型蛍光X線分析装置(以下WDXRF)が主に使用されています。しかし、近年ではEDXRFの定量精度が向上したため、製造工程内での利用など、今後の用途の広がりが期待されています。 本稿では、銅合金の分析について、EDX-7200の分析機能を、下記の項目について評価した結果を紹介します。 1. 検量線法による定量分析 (検量線の正確度、定量下限、繰り返し再現性) 2. FP定性定量分析とマッチング機能

2024.04.09

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