LC-MS/MSを用いた水質管理目標設定項目の対象農薬リスト掲載農薬類の一斉分析
ユーザーベネフィット
- 対象農薬リストのうち掲載農薬類96種について一斉分析が可能です。 - 2022年4月に対象農薬リスト掲載農薬類に追加される予定のイプフェンカルバゾンおよび新たにオキソン体も検査対象に追加されるメチダチオン類について精度良く分析可能です。
はじめに
水質基準については、平成15年の厚生科学審議会答申「水質基準の見直し等について」において、最新の科学的知見に従い、逐次改正方式により見直しを行うこととされています。農薬類についても水質管理目標設定項目の目標15に設定されており、その見直しの対象となっています。 農薬類については、検出状況や使用量などを勘案し、浄水で検出される可能性の高い農薬114物質が「対象農薬リスト掲載農薬類」として整理されています(令和3年4月現在)。第23回厚生科学審議会生活環境水道部会において、農薬類の目標値等の見直しとして、2022年4月より、要検討農薬類に分類されていたイプフェンカルバゾンが、対象リスト掲載農薬類へ格上げされることになりました。また、対象農薬リスト掲載農薬類に分類されているメチダチオンについて、塩素処理により生じるオキソン体についても検査対象にされることになりました。 今回のアプリケーションニュースでは、2022年4月に対象農薬リスト掲載農薬類に追加されるイプフェンカルバゾンおよび新たにオキソン体も検査対象に追加されるメチダチオン類を含む対象農薬リストのうち掲載農薬類96種について、LCMS-8060NXを用いた分析例をご紹介いたします。
2023.10.17