DTG-60/60Hシリーズ
熱分析によるセラミックス成形品の分析
ユーザーベネフィット
-DTG-60により、セラミックス製造工程に必要な脱バインダーの分解温度がわかります。 -DTG-FTIRにより、セラミックス製造工程時に発生するガスの定性を行うことができます。 -熱分析データを活用することにより、セラミックス製造における生産効率を上げることができます。
はじめに
セラミックスは、金属や有機物と並ぶ3大材料の1つであり、工業製品の素材として広く使用されています。セラミックスは、人工的な材料である無機の固形粉末を使用して作られ、電子部品や絶縁材など様々な分野で利用されています。セラミックスはアルミナ、ジルコニア、窒化ケイ素などの材料と有機系バインダーを混合して成形され、その後、脱脂および焼結を経て製品化されます。脱脂は、バインダーを除去するために加熱する工程であり、時間がかかるため、多くのエネルギーを消費するという問題があります。エネルギー消費の抑制はコストダウンや発生する二酸化炭素の削減に大きく影響するため、脱脂工程の時間短縮(=生産効率の向上)が求められています。しかし、脱脂工程の温度パターンは主に経験や勘に基づいていることから属人的であり、最適化が困難であるという課題があります。 本アプリケーションでは、セラミックス製造における生産効率の向上に活用可能な示差熱・熱重量同時測定装置DTG-60および熱機械分析装置TMA-60さらに発生ガス分析システムDTG-FTIRの熱分析データをご紹介します。
2023.11.28
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