TOC-Lシリーズ(燃焼触媒酸化方式)
アルミ箔表面の残留油分測定
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ユーザーベネフィット
- アルミ箔等の金属箔の品質管理を迅速かつ簡便にできます。 - 抽出法で抽出液に溶解しない油分などの有機性汚れも測定できます。 - 1測定が5分程度で迅速かつ簡便であるため、大量のサンプルも対応できます。
はじめに
アルミ箔は使用用途が多種多様で、アルミ電解コンデンサなどの電気部品には製品品質を左右する重要な部材の一つとされています。このアルミ箔の品質に影響を及ぼすのは、圧延加工工程でアルミ箔表面に潤滑油として塗布された油分の残存です。残留油分による製品の特性低下を防ぐために、アルミ箔表面の油分管理が求められています。 島津全有機体炭素計TOC-Lと固体試料燃焼装置SSM-5000Aは固体試料中に含まれる炭素量を測定するシステムです。TOC固体試料測定システムを使用すると、アルミ箔ごと酸素雰囲気で加熱し、残留油分が酸化されて発生するCO2を定量することで残留油分量を測定できます。従来の抽出法と比較すると、試薬による抽出の手間や時間が不要であり、抽出液に溶解しない油分などの有機汚れも検出できます。そのため、迅速かつ簡便にアルミ箔の品質を管理することができます。 本稿では、TOC固体試料測定システムによるアルミ箔表面の油分測定をご紹介します。
2023.09.26
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