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ユーザーベネフィット

- TOC固体試料測定システムの全炭素(TC)測定と無機体炭素(IC)測定により、フライアッシュに含まれる炭素量を簡便に定量できます。 - キャリアガスに酸素を使用することで燃焼酸化反応を促進させ、試料に含まれる未燃炭素を高効率で燃焼させて全炭素を評価することができます。

はじめに

石炭火力発電所では、原料である微粉砕した石炭をボイラで燃焼させますが、この燃焼時に大量の石炭灰が発生します。この石炭灰のうち、電気式集じん器で集められる細かな球状の粒子をフライアッシュ(飛灰)といい、石炭灰の多くを占めています。フライアッシュは主成分がシリカとアルミであるためセメントなどに混合すると耐久性と水密性を高め、また形状が球形であるためコンクリート施工時の流動性を高めます。フライアッシュはこのような特性を生かしてコンクリート用混和材として活用されていますが、品質管理のためにさまざまな項目が測定されています。その中の一つに未燃炭素量があります。 本稿では、TOC固体試料測定システムを使用して、フライアッシュ中の未燃炭素量を測定した例をご紹介します。

2023.09.26

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