陰イオン分析用サプレッサイオンクロマトグラフ HIC-ESP
ASTM D8001に準拠した環境水中の Total Nitrogen、Total Phosphorusの分析
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ユーザーベネフィット
- ASTM D8001に準拠したTotal Nitrogen(TN)およびTotal Phosphorus(TP)の分析が可能です。 - 1回の分解処理でTNとTPを同時に測定することができます。 - 電気透析式サプレッサICDSTM-40Aは検出器からの廃液を再生液に再利用できるため、環境に配慮した分析ができます。
はじめに
近年、水質の富栄養化問題が注目され、SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」においても富栄養化への対策が含まれるなど世界的な問題となっています。富栄養化の主要な原因は、水中の植物プランクトンの栄養となる「りんや窒素」の流入が挙げられます。人間の活動により生じる産業排水や生活排水には多くの窒素やりんが含まれており、それらが河川に排出することで富栄養化が進行してしまいます。従って、排水中のりんや窒素の濃度管理はとても重要です。 イオンクロマトグラフは、環境中の硝酸イオンやりん酸イオンの分析に広く使われています。サプレッサイオンクロマトグラフは、サプレッサにより溶離液のバックグラウンドを低減し、対象イオンの感度を向上させて、高感度分析に対応しています。 本アプリケーションでは、HIC-ESPを用いたASTMD8001に準拠した環境水中のTotalNitrogen(TN)、TotalPhosphorus(TP)の分析例を紹介します。
2023.08.08