ダウンロード

ユーザーベネフィット

- TOC固体試料測定システムの全炭素(TC)測定で、プラスチックの全炭素量が簡便に定量できます。 - 測定時間は1測定6~8分程度で、迅速に測定することができます。 - TC測定では最大30 mgまでの炭素量を定量できます。

はじめに

プラスチックは、加工のしやすさや耐久性の高さから日用品、自動車、家具など幅広く利用され、我々の生活に必要不可欠な化学材料です。多岐にわたり利用でき便利である一方、近年ではプラスチックによる地球環境への悪影響が懸念されています。例えば、焼却時に発生するCO2による気候変動や環境中で微細化されたプラスチック粒子(マイクロプラスチック)が海洋に流入する問題などが挙げられます。これらの課題への早急な対策のため世界的に様々な取り組みが進められており、プラスチックの分析需要も今後増加することが予測されます。 図1に示すTOC固体試料測定システムは、固体試料の全炭素(TC)および無機体炭素(IC)を簡便に測定できるシステムです。TC測定では、固体試料を900℃で燃焼酸化し、生成するCO2を検出することでTC濃度を定量します。今回は種々のプラスチック粒子についてTC測定を行い、回収率を確認しましたのでご紹介します。

2023.08.02

関連製品

一部の製品は新しいモデルにアップデートされている場合があります。