LCMS-2020
LC/MS を用いた肥料中スルファミン酸の分析
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はじめに
スルファミン酸は,植物の生育障害を示すことから,肥料取締法に基づく普通肥料の公定規格1)により,肥料中に含有を許される有害成分の最大量(含有許容量)が規定されています。(独)農林水産消費安全技術センター(FAMIC)監修の肥料等試験法2)では,硫酸アンモニア中のスルファミン酸試験法として IC 法が掲載されています。このIC法は,副産複合肥料(アミノ酸製造等を発酵工業の廃液を濃縮・乾燥した肥料)のように有機物を多く含む肥料に適用すると,試料由来の夾雑成分のピークとスルファミン酸のピークを分離することが困難であると報告されています。 本アプリケーションでは,夾雑成分の影響を排除することを目的として,質量情報が得られるため選択性の高い LC/MS を用いた分析条件の検討を行いました。分析にはシングル四重極質量分析計の LCMS-2020 を用いました。また実試料として副産複合肥料について適用を確認したところ,良好な定量結果が得られましたので報告します。
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