赤外顕微鏡AIMsightを用いたマイクロプラスチックの評価

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ユーザーベネフィット

- 環境中のマイクロプラスチックの材質を正確に判別可能です。 - ろ紙上に捕集したマイクロプラスチックを直接マッピング分析することができます。 - 広視野カメラや15倍反射対物鏡で取得した画像から、対象物の長さを計測することができます。

はじめに

マイクロプラスチックによる河川や海洋の汚染は世界規模で広がっており、生物への影響も懸念されています。近年では世界各国におけるマイクロプラスチックの分布状況などの科学的知見を得るため、モニタリング調査や研究が盛んに行われています。 環境に排出されたプラスチックは、紫外線や雨風にさらされたり、物理的な摩擦で脆くなることで微細化が進み、マイクロプラスチックとなります(上述のマイクロプラスチックは二次マイクロプラスチックと呼ばれます)。 一般的に、マイクロプラスチックの評価項目としては、外観の観察や個数およびサイズの計測、材質の判別などがありますが、これらの評価項目の中でも、材質の判別はマイクロプラスチックの発生起源を特定するために重要な項目の一つと言えます。ただし、評価対象となるマイクロプラスチックのサイズは年々小さくなっており、測定するマイクロプラスチックのサイズに応じた、最適な分析機器の選択が必要となります。 赤外顕微鏡AIMsight(図1)はクラス最高のS/N 30000:1を実現しています。そのため、数十µm程度の微小な試料であっても、短時間で良好なスペクトルを取得することが可能です 。 ま た 、 AIMsight を制御するソフトウェアAMsolutionには、対象物の長さを計測できる測長機能が標準搭載されており、材質の判別ができるだけでなく、サイズ情報も併せて取得することができます。さらに微小な数µm程度の試料に対しては、赤外ラマン顕微鏡AIRsight™が有効です。AIRsightを用いたマイクロプラスチックの分析事例はアプリケーションニュースNo. 01-00396をご参照ください。 今回はAIMsightを用いて、環境中のマイクロプラスチックを評価した事例をご紹介します。

2023.01.18

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