AIMsight
赤外顕微鏡AIMsightを用いた微小異物分析
ユーザーベネフィット
- 赤外顕微鏡AIMsightにより、10×10 µm程度までの微小領域の赤外スペクトルを測定することができます。 - 島津オリジナルの異物ライブラリにより、精度の高い定性を行えます。 - 「スペクトルアドバイザー(特許出願中)」は、取得した赤外スペクトルの良否をチェックするために有効な機能です。
はじめに
近年、消費者の異物に対する関心が高まり、それに対応すべく解析需要も高まりを見せています。医薬品や食品の一部から異物が見つかるニュースも時折取り上げられていますが、異物の原因は、購入時点での原材料への混入や製造ラインの部品劣化による製品への混入、そして消費者による製品への混入など、様々な過程で発生することが想定され、根絶することは困難です。また、異物の種類も多様化しており、人毛やプラスチック、ゴムなどの有機物に加えて、酸化物や金属片などの無機物もあります。そうしたことから、異物の発生原因を特定するために、定性分析の精度を高めることが要求されています。 赤外顕微鏡AIMsightはクラス最高のSN比30000:1を有しています。そのため、微小な異物であっても、短時間で良好なスペクトルを取得することが可能です。また、制御ソフトウェアAMsolutionには、試料の測長機能や赤外スペクトルの良否をチェックすることができるスペクトルアドバイザー機能を標準搭載しています。 今回はボタン電池表面に付着した微小な異物について、赤外顕微鏡によるATR測定を行いました。そして、取得した赤外スペクトルについて、当社の経験や解析ノウハウを集約した異物ライブラリを使用した異物解析事例をご紹介します。
2024.03.13
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