
メタボロミクス
生体機能を維持する際に生じる様々な代謝物の網羅的な解析を行うメタボローム解析は、疾患バイオマーカー探索等の研究に幅広く用いられています。シングル四重極GC-MSは優れたクロマトグラフィー分離能を有し、安定した測定が可能であるため、メタボローム解析に広く用いられています。しかしながら、生体試料には多くの代謝物や多様なマトリックスが含まれていることからGC-MSでは分離が困難な場合があります。 2つの四重極でMS分離を行うトリプル四重極GC-MS/MSのMRM分析は、1つの四重極でMS分離をするスキャンモードやSIMモードでの分析より妨害成分との重なりの影響を除去でき、高感度かつ正確な定量結果の取得が可能です。 Smart Metabolites Databaseは血液、尿、細胞等の生体試料に含まれる代謝物を中心に475成分のMRM情報を登録しており、475成分の代謝物一斉分析が可能です。本アプリケーションデータシートではSmart MetabolitesDatabaseに含まれるスキャン、MRMメソッドを用いてヒト標準血漿に含まれる代謝物を分析し、結果を比較しました。
2022.02.14