細孔分布測定 【紙・印刷分野への応用その1】 オートポアⅣ9520 による印刷・情報用紙の測定
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はじめに
現在、省庁や企業、各種団体等で“ペーパレス化”が進められています。しかし、日常生活において顕著であるように、紙の重要性はまだまだ非常に大きいといわざるを得ません。特に、印刷・情報用紙についても、その目的によって実にさまざまな紙が使われています。 印刷・情報用紙は、非塗工紙、微塗工紙、塗工紙(コート紙など)、情報用紙(PPC 用紙など)、特殊用紙などに分類できます。これらは全て、原料・製法・表面加工などが異なっており、目的に応じて使い分けられています。その特性としては、表面の強度、耐水性、耐油性、耐薬品性、印刷効果、印刷特性、光沢の有無などが挙げられます。これらの特性に大きく関与するのが細孔分布、細孔容積、比表面積などの物性情報です。したがって、印刷・情報用紙の研究開発や品質管理においては、これら物性情報を的確に把握することが必要です。 今回は、市販されている印刷用紙(メーカや種類の異なるもの)3 種類取り上げ、オートポアⅣ9520 による細孔分布測定を行いました。
2002.02.24