飲料中の粒子のサイズおよび濃度の評価 ‒ 飲料分野におけるqLD法の活用 ‒

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はじめに

飲料中の微粒子は、飲料に多様な「味わい」を与える可能性のあるものですが、一方で生産設備のトラブルの原因となる恐れもあります。微粒子のサイズと濃度を正確に測定し、コントロールできれば、飲料の「味わい」を定量的に把握することが可能となり、新たな商品を計画的に開発することができるでしょう。また、生産設備内のフィルターや配管残留物によるトラブルの予防にもつながるため、安定した製造を実現し、製造コストを抑制することも可能となります。従来はサブミクロン(1 μm 以下)~数十μm の領域の微粒子の濃度を定量的に評価することは困難でしたが、バイオ医薬品凝集性評価システム「Aggregates SizerTM」(以下、Aggregates Sizer、)を用いることで、これらの微粒子のサイズと濃度を定量的に評価できます。 Aggregates Sizer はバイオ医薬品中の凝集体粒子を定量評価するシステムとして開発されましたが、飲料に含まれる粒子も同様に定量評価することが可能です。そこで本報では,Aggregates Sizer を用いて、いくつかの飲料に含まれる粒子のサイズと濃度を測定した結果を報告します。

2021.07.31

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