乾式自動密度計によるラクトースの測定と湿式法との比較

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はじめに

FDA (Food and Drug Administration)より,薬剤はそれぞれ構成粒子特有の結晶形を持っており,結晶物性を知るために粉末製剤とその賦形剤の正確な密度測定が必要であることが報告されました。 島津乾式自動密度計アキュピック1330シリーズは気体置換法ピクノメーターであり,密閉された系内において,粉末によって置換される気体の体積をその粉末の真の体積とし,密度を評価する方法論を用いています。この方法では粒子一個一個の開孔部まで気体が侵入するため,得られた結果はほぼ真密度と等しくなります。今回は,一例としてアキュピック 1330 を使用して,賦形剤として用いられているα-ラクトースの水和物,無水物およびそれらの混合物の密度測定を行なった結果と乾式法-湿式法データの比較を紹介します。

2021.03.28