
食品・飲料
近年の毒物混入や産地偽装などの問題から食品に対する関心が高まっており,こうした食の安全に関する問題の一つに異物混入があります。異物が混入した場合,例えば食品包装材の外装の汚れなどそれが人体に直接影響のないものであっても,その商品や製造メーカー,販売元などに対するイメージに大きな影響を与えかねないため,早急な対応が必要です。 異物混入の原因を特定,解明するためには異物の同定,定性が不可欠であり,フーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)は,そのためのもっとも迅速で簡便な方法の一つです。今回は,FTIRを用いて実際に食品中から見つかった異物を分析した事例をご紹介します。
2009.04.04