
食品・飲料
マヨネーズは,日常的によく使用されている調味料の一つです。昨今の健康志向を反映してマヨネーズの脂質量を調整することで,カロリーを減らした商品が多数販売されています。その意味から脂質の量を正確に測定し,それを商品に反映することは重要であると言えます。マヨネーズの脂質量は,通常ソックスレー抽出法で求めますが,ソックスレー抽出法では溶媒を繰り返し蒸発させて目的物質を抽出させるために時間を要します。 そこで今回,反射測定を用いた簡便な定量方法を検討しました。スクリュー管瓶を用いた反射測定と多変量解析を組合わせることで,脂質を簡便に定量できることがわかりました。多変量解析に関しては,重回帰法,PLS 法を使用し,それぞれの定量精度を比較しました。その結果,両手法とも良好な結果を示しました。さらに,マヨネーズ容器ごと測定を行う “ そのまま測定 ” を試みたところ,重回帰法,PLS 法とも良好な定量精度を示しました。本稿では,これらの結果を紹介致します。
2021.03.28