
食品・飲料
牛乳は,人間の生活で最も愛飲されている飲み物の一つですが,最近では,牛乳に含まれる脂質の量を調整した商品が多く販売されています。牛乳に含まれる脂質の量は,通常ゲルベル法やレーゼ・ゴットリーブ法で測定されていますが,これらの手法を用いた場合,測定に大変時間がかかります。 そこで,分光反射法を用いた,より簡便な定量方法を検討しました。今回,スクリュー管を用いた反射測定と多変量解析を組合わせることで,脂質を簡便に定量できることがわかりました。多変量解析に関しては,重回帰法,PLS 法,サポートベクター回帰法(SVR)を使用し,各定量精度を比較しました。その結果,サポートベクター回帰法が最もよい定量精度を示しました。本稿では,これらの結果をご紹介します。
2013.11.05