
食品・飲料
アルコール飲料の中でビールは人気が高く消費量が多いものですが,昨今ではビールに似た風味を備えた発泡酒やノンアルコールビールなども発売され,市場は賑わいを見せています。ビール,発泡酒,ノンアルコールビールを “ ビール類 ”と呼ぶことにすると,これらビール類では原料や成分に変化を加え,アルコール度数やカロリー等を調節したものが多数販売されています。分光分析の観点から見ると,成分の種類や量が異なるビール類はその違いを反映した特有の吸収スペクトルを示すと考えられますが,実際にどのような相違が見られるかを調べることはたいへん興味深いことと言えます。 今回,紫外可視近赤外分光光度計 UV-3600 を用いて様々なビール類を測定し,その吸収スペクトルの差異を確認しましたので紹介致します。また多変量解析を用いてビール類の分類を試みましたので合わせて報告致します。
2021.03.28