
電気・電子
2003年2月に欧州EUでRoHS(Restriction of the use ofcertain Hazardous Substance in electrical and electronic equipment)指令が発令されました。 RoHS指令では,電気機器の新製品への鉛,水銀,カドミウム,六価クロムの重金属と,臭素系難燃剤PBB(ポリブロモビフェニル)およびPBDE(ポリブロモジフェニルエーテル)を原則として非含有とすることを目的としており,2006年7月1日より施行される予定です。この指令により,電気・電子機器製造者は,ヨーロッパ市場に投入する製品中のこれらの有害物質の含有量を考慮しなければならなくなります。規制濃度に関してはまだ明確にはされていませんが,日本国内の企業でも,製品の欧州輸出に伴い,このRoHSに関心が高まっています。 今回は,市場でよく使われている代表的なメッキ液中の六価クロム,アルミニウム,ニッケルなどの成分を,メッキ液を希釈し,パックド試薬を添加するだけで分析可能な吸光光度法による測定を行いましたので紹介いたします。 なお,コーティングされているメッキの分析に関しては『島津アプリケーションニュースNo.A361』,より汎用性の高いUV分光光度計を用いての分析に関しては『島津アプリケーションニュースNo.A374』をご参照ください。
2005.07.24