紫外可視吸光光度法による六価クロムの測定(その2) -UV-2450+簡易水質パック使用による分析例-

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はじめに

2003年2月に欧州EUでRoHS(Restriction Of the use ofcertain Hazardous Substance in electrical and electronicequipment)指令が発令されました。 RoHS指令では,電気機器の新製品への鉛,水銀,カドミウム,六価クロムの重金属と,臭化物難燃剤PBB(ポリブロモビフェニル)およびPBDE(ポリブロモジフェニルエーテル)を原則として非含有とすることを目的としており,2006年7月1日より施行される予定です。この指令により,電気・電子機器製造者は,ヨーロッパ市場に投入する製品中のこれらの有害物質の濃度を考慮しなければならなくなります。規制濃度に関してはまだ明確にはされていませんが,日本国内の企業でも,製品の欧州輸出に伴い,このRoHSに関心が高まっています。 今回は,六価クロムを測定するにあたり,他目的の利用に関して応用範囲の広い当社の紫外可視分光光度計UV2450を用いて吸光光度法による測定を行いましたので紹介いたします。 また,検量線を搭載している簡便な測定に関してはUVmini-1240をお薦めします。詳細は『島津アプリケーションニュースNo.A361』をご参照ください。

2005.04.09

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