ダイナミック粒子画像解析システム iSpectTM DIA-10と赤外顕微鏡 AIM-9000によるマイクロプラスチックの分析

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はじめに

大きさ数μm~数mm程度の微細なプラスチックをマイクロプラスチックと呼びます。近年、このマイクロプラスチックが沿岸及び海洋の生態系に悪影響を与え、ひいては人間の健康にも潜在的に影響を及ぼす可能性がある海洋環境問題として、世界的な課題となっています。地球環境を保護するためには早期の対処が必要であり、マイクロプラスチックの発生源の特定や、改善策の検討に各種分析装置が用いられています。 溶液中に分散したマイクロプラスチックの形状や粒子濃度(個/mL)の解析には、ダイナミック粒子画像解析システムが適しています。実体顕微鏡により1つ1つのマイクロプラスチックを解析することも可能ですが、作業者の負担が大きく効率的ではありません。ダイナミック粒子画像解析システムは、溶液中に分散した大きさ5~100 μmの粒子を自動検出し、その形状や粒子濃度を短時間で解析することができます。 また、ろ紙に捕集された大きさ100 μm以下のマイクロプラスチックの定性分析には、有機化合物の分析を得意とする赤外顕微鏡が適しています。 ここでは、ダイナミック粒子画像解析システムと赤外顕微鏡を用いて、環境水に含まれる粒子の形状、粒子濃度の解析と定性分析を行った事例を紹介します。

2019.10.08

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