IRTracer-100
赤外顕微鏡AIM-9000による海洋生物から採取したマイクロプラスチックの分析
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はじめに
マイクロプラスチック等の海洋ごみによる汚染が深刻な問題となっており、世界中の科学者がその実体を探るべく、海洋生物に蓄積したマイクロプラスチックについて調査しています。海洋ごみの影響は食物連鎖を通じ、北極海に生息する北極タラや、深海に生息する端脚類の深海エビなど、汚染が届きにくいはずの海域に棲む生物にまで広がっています。また、極地の氷中からもマイクロプラスチックが見つかっています。 イギリスの Newcastle 大学と、オランダの WageningenMarine Research のグループは、様々な生物の胃の内容物から 100 μm 程度のマイクロプラスチックを分離し、海洋ごみの影響を調査しています 1)。図 1 に海洋調査の様子を示します。 本稿では、北極タラ、および深海エビから採取したマイクロプラスチックの赤外顕微鏡を使用した分析例を紹介します。
2018.12.08
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