
SolidSpec-3700i/3700i DUV
新技術分野のひとつに,バイオミメティクス(生物模倣)があります。生物の持つ機能や構造を模倣することで,技術開発やものづくりに生かすことができます。 Fig. 1 に示したモルフォ蝶の羽は色素を含んでいませんが,構造によって鮮やかな青色を発色しています 1,2)。これは構造色と呼ばれ,モルフォ蝶の場合,羽根にある「鱗粉」の複雑な構造によって光の干渉が起こり発色しています。身近な例としてシャボン玉などの薄膜干渉,貝殻の内側やタマムシなどの多層膜干渉,CD-ROM などがあります。構造色の特徴は見る角度によって色が異なって見えること,また構造による発色のため色素と異なり退色しないことが上げられます。 今回,帝人デュポンフィルム株式会社様の協力をいただき,新光学フィルム「MLF」の測定を行いました。構造色の特徴である光の入射角度による色の変化を観測した結果を報告します。
2016.03.27
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