
Lightway
フォトクロミズムとは、光照射により物質の光物性が可逆的に変化する現象を言います。ここで起こる物質の光物性変化は、主に分子構造の異性化に起因しますが、それ以外にも二量体の解離に起因するものもあります。 フォトクロミック化合物は熱安定性の観点から、P 型と T 型に分けられます。P 型の場合、光照射によって生成される化合物が熱的に安定であり、可逆変化には再度光照射を必要とします。一方 T 型の場合には、光照射によって生成される化合物は、熱的に可逆変化を起こします。フォトクロミック化合物は、調光材料や光記憶材料、光センサーなどに応用されており、身近なところでは調光サングラスに利用されています。 当社が開発した光反応評価装置 Lightway*1 は、試料に光を照射しながら、吸光度スペクトルを測定することができ、フォトクロミズムの変化過程を容易に観測できます。今回は、市販のフォトクロミック化合物の光照射による光物性変化を観測しましたのでご紹介します。
2020.07.07
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