
UV-3600i Plus
- サーモクロミック材料の温度に対する色の変化を評価できます。
温度の変化によって色が変化する現象をサーモクロミズムといいます。この現象の原因は多様ですが、分子構造の異性化や固相・液相の転移もその一つです。サーモクロミズムを起こすサーモクロミック材料は、レシートなどの感熱記録紙や産業機器の異常発熱をモニターする示温塗料として応用されています。サーモクロミック材料の熱物性を機能設計するにあたって、色が変化する温度と反応前後の色を評価する必要があります。PIKE Technologies社製 UVVis DiffusIRを当社紫外可視分光光度計に搭載したシステムでは、温度調整しながら粉末や基板上に塗布された試料の紫外可視スペクトルをin situで測定することができ、温度による色の変化を評価することが可能です。 今回は、基板上の層状ポリジアセチレン(PDA)を30 ℃から250 ℃まで10 ℃ずつ昇温させたときの拡散反射スペクトル測定の事例をご紹介します。
2021.03.08
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