
石油化学
DuraSamplIRは,1回反射ATR装置として,その有効性を何度かご紹介してきました。これまでご紹介してきた装置は,ダイヤモンドプリズム下のフォーカス用素子がZnSe製のものでしたが,今回,ZnSeの代わりに,赤外光の透過波数域がより広いKRS-5製のものを用いたDuraDiskが登場しました。前者では波数範囲が4000~600cm-1程度であるのに対して,後者では,4000~400cm-1までの測定が可能になります。したがって,KRS-5製のDuraDiskを用いると従来のDuraSamplIRの性能を生かして,さらに測定範囲を400cm-1まで広げることが可能です。 実際に有効なのは,波数範囲が4000~400cm-1までと決められている日本薬局方に準じた確認試験や600~400cm-1に吸収が確認できる物質の同定などの場合です。以下にその測定例をご紹介します。
2001.10.25