
低分子医薬品
赤外分光法は医薬品の確認試験の方法として日本薬局方にも記載されており,KBr錠剤法やヌジョール法,あるいは液膜法による測定が規定されています。一方,近赤外分光法は現在のところ日本薬局方には記載されておりませんが,簡便性,汎用性の点から将来的には一般試験法として収蔵されることが期待されており,今後ますます医薬品分野での応用が予想されます。 近赤外測定用装置としては,12500~4000cm-1程度のスペクトルを扱う近赤外専用機のほか,波数拡張機能をもったFTIRあるいは紫外可視分光光度計が装置として使用されています。 ここでは,島津最新FTIRであるIRPrestige-21に近赤外用キットを取り付けて測定したスペクトルと,確認試験用のプログラムの実施例をご紹介します。
2003.06.23