
SPM-Nanoa
- 圧電材料の特性決定の重要な因子である極微小領域における分極ドメインの分布を観察できます。 - 実際の使用環境に近い雰囲気(大気、不活性ガス、低真空など)のもとで評価できます。 - SPMに一体化された高性能光学顕微鏡により、精密にターゲットの探索を行えます。
圧電材料は、電圧の印加により変形を生じるという圧電特性を持っています。その特性を活かし、様々な工業製品でセンサやブザー、フィルタとして重要な役割を果たしています。特に電子機器、通信機器の小型化が進む昨今、圧電材料の更なる高性能化が要求され精力的に開発が進められています。 圧電材料は自発分極の揃った領域(ドメイン)から構成されており、それらのドメインは図1に示すようにそれぞれ異なる方向に分極しています。この分極ドメインは圧電材料の特性を決定する重要な因子となります。しかし、極微小領域における分極ドメインの分布を観察することは容易ではありません。ここでは、ナノメートルオーダーの分解能で様々な物理量を観察できる走査型プローブ顕微鏡[SPM(AFM)]を用いて、圧電材料の極微小領域における分極ドメインを捉えた事例をご紹介します。
2021.02.07
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